錯乱していく様子がリアル『妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~ – 橘ちなつ』1巻1,2,3,4,5話【ネタバレ感想】

妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~
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ペパー
ペパー

こんばんは☆ペパーよ!

衝撃の話題作を読んでみたわ。

早速見ていきましょ!

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ざっくりしたあらすじ

第一話

橘千夏 31歳。
橘涼太36歳(薬剤師)と結婚4年目。
結婚前に少女漫画家をしており、
昼夜関係なく働いていた結果、心身のバランスを崩し、軽度の抑うつ状態に。
処方されていた抗不安薬を服用していたが、この1年間は断薬している。
涼ちゃんは多少の不安を覚えるも、
妊活に踏み切る決断をする。
そして、千夏は赤ちゃんを授かる。

第二話

妊娠発覚後数週間後から始まったつわり地獄が、
妊娠6ヶ月の安定期に入っても終わらない。
泣きつく千夏を、
涼太はこの地域一帯を担う大病院・S総合病院へ連れていき、入院となる。
優しい看護師、医者に囲まれ、
同じつわりで苦しむ友達も出来る。
妊娠26週目、やっと固形の物を口に入れる事が出来るようになり、
数日後、退院が叶う。

第三話

出産の準備を行う千夏と実母。
幸せいっぱいの毎日を送っていたが、
ある日、ふとした事で急に涙が溢れ出す。
そんな事が何度も起こったある日、
涼太と話をしている時に、
またもや涙があふれだし、更に足の震えが止まらなくなる。
自分にもコントロールできない恐怖感に苛まれ、
涼太に叫びながら助けを求める。
それ以降、
涼太の仕事中、千夏は実家で過ごす事となるが、
暴れ叫ぶ日々に困惑する両親。
両親と涼太がS総合病院へまた連れていく話をしている時、
千夏は家族の目を盗み、外に出て車通りの多い道路に足を踏み入れる。
そこにトラックが走ってきて…。

第四話

間一髪の所、トラック運転手の急ブレーキと、涼太が千夏を捕まえて事なきを得る。
急いでS総合病院へ連れていく事になる。
産婦人科医の先生によると、
妊娠によるホルモンバランスの乱れからくるものじゃないかとの事で、
出産予定日よりも1か月半早いが計画出産をする事になる。
そして、帝王切開で男の子誕生。
と名付ける。
が、翼を抱っこしていると体が震え出す。
部屋に戻り眠ろうとするが眠れない。
またもや足がガタガタと震え出す。

第五話

パニック状態の千夏の病室に、
精神科医の宇田川先生がやってくる。
母乳育児を諦め、
足の震えを抑える薬と眠剤を服薬する事になる。
千夏退院。
実家で横になるも、
色んな日常の物が目に飛び込んでは、
千夏に膨大な恐怖を与え、パニック状態で泣き叫ぶ。
涼太、職場から千夏の実家に帰宅すると、
千夏がいる部屋のドア前で狼狽する両親。
部屋の中で千夏は走り回り、両手を握りしめ振り回し、
奇声を上げ続ける。
涼太は、S総合病院の宇田川先生に電話をする。
先生からは、千夏の入院を受け入れると告げられる。
入院先は、閉鎖病棟だった。

ネタバレ有の感想

ペパー
ペパー

ここから先は完全ネタバレありよ。

ネタバレが気になる方は、

先に「妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~1巻」を読んでね☆

先行配信は、まんが王国よ。

いやー衝撃の作品ね。

これが、作者の橘ちなつ先生の実体験だからすごくリアル。

ストーリーの構成として、
まず閉鎖病棟での恐ろしい様子を描いて、
そこから過去に戻って幸せな夫婦が赤ちゃんを授かり、
多くの妊婦が経験する辛いつわりを経て、
やっと落ち着いたかと思ったら、急に主人公に異変が起こり始める…という感じで、
緩急があってすごく話に引き込まれるわ。

冒頭の閉鎖病棟シーン

妊娠を夢見て、希望で一杯の千夏ちゃんが描かれたかと思ったら、
その次のシーンでは、閉鎖病棟で両手と胴体をベッドに拘束され、
看護師さんを叫び呼んでいる。

ペパー
ペパー

ジェットコースターに乗せられたような気分よ…。
落差が凄すぎるわ。

点滴棒を足でつかみナースコールを押した千夏の元に、
看護師が集まってきて結局両足も拘束帯で縛られちゃったわね…。

幸せそうな夫婦

そこから一転して、幸せそうな主人公夫婦の描写。

千夏ちゃんは、旦那さんの涼ちゃんに妊娠を希望するんだけど、
涼ちゃんは千夏ちゃんが過去にうつ病で服薬していた事を心配するのよね。

1年前から断薬をして完治しているから大丈夫!って事で妊活に踏み切ったようだけど。

今まで鬱の兆候なども全くなかった女性でも、
産後鬱になって自殺してしまうなんて話を聞く事があるわ。
妊産婦の死因は自殺が一番多いなんて統計も出ていた。

鬱の既往症がある人はリスクが普通よりも高いから、
妊活を始めるのであれば、
リスクをしっかり調べて、
心療内科にも相談しながら進めていくべきだったんでしょうね…。

入院するほどの重度な悪阻

悪阻の症状も人それぞれだけど、
本当に重い人はこのぐらいになってしまうみたいね…。

それこそ、千夏ちゃんは26週でやっと固形物を食べられるようになったわけだけど、
出産するまで悪阻が続く人もいるものね…。

そういうママさんは、
2人目はあの苦しい悪阻がまた始まるのかと思うと踏み出せないっていうわよね。

驚きなのが、
あの死ぬほどの凄まじい痛みである陣痛よりも、
悪阻の方がきつい

って言うぐらいだから相当よね。

ペパー
ペパー

ここらへんの描写は共感できるママさんたちも多かったんじゃないかしら。

千夏の優しいお母さん

千夏ちゃんのお母さんは10年間不妊に悩んで、
37歳でやっと千夏ちゃんを産んだのよね。

ペパー
ペパー

10年間、相当苦しかったと思うわ。

だからそんなお母さんが、
孫の為におくるみを作ってあげたいって…

「子どもを授かることすら夢のようだったのに 孫にまで会えるなんて」

って嬉しそうに言った部分は、すごく胸に来たわ。

千夏ちゃんが、お母さんの事を尊敬して、
お母さんのようになりたいって思うのは当然よね。

きっとお母さんも初めての子育ては、
色々悩みながらだったんじゃないかって思うけど、
それでもちゃんと千夏ちゃんに愛情が伝わってる。

ペパー
ペパー

素敵ね。

突然溢れ出す涙と勝手に動く体

ここらへんからよね。

突然何の前触れもなく涙が出始めちゃうのよね。
1回目はテレビを見て考え事をしている時。

2回目は、
雨の音や情景、時計の音を聞いて…なのかしら。

そして、旦那さんの前でも
足がガクガク震えて涙が止まらなくて、
理由のない恐怖が襲って助けを求めてしまう。

生命を感じられて幸せなはずの胎動を感じても、
「気色悪い」「私の中から出ていって」って。
あれだけ望んだ妊娠だったのにこんな風になってしまうのね。

家を抜け出して車の前へ出てしまうのは、
希死念慮よね…。

出産をして息子を抱くも…

妊娠によってホルモンバランスが崩れてこんな状態になってるんじゃないかって事で、
少し早めに帝王切開で産む事になるのよね。

命誕生の瞬間は、やっぱり感動したし、
千夏ちゃんも周りの家族もすごく幸せそうで嬉しかったわ。

柔らかくて、温かくて、
可愛い我が子を抱き、
大切に守っていこうと誓った次の瞬間、
また震え出す千夏ちゃん…。

そして病室でも眠れず、
ガタガタと震え出す足。

ペパー
ペパー

ここはゾッとしたわ。

出産したらもう大丈夫って思ってたでしょうから、
その分絶望も大きいわね。

母乳育児を諦めるって

そしてやっと精神科医の宇田川先生が登場ね。

足の震えを抑える薬を服用するにあたって、
産科の看護師さんから、
「赤ちゃんを母乳で育てられなくなるわよ」と声をかけて、
「今はもうそれにそこまで固執する時代じゃ」と宇田川先生が言うのに、
それにかぶせるように「女の人にとっては大切なことよね?」なんて言ってくる。

ペパー
ペパー

ここは看護師さん、配慮してほしかったわよね。

こんな風に言われちゃったから、
千夏ちゃんが薬を選んだ時に、
子供に対して罪悪感を抱いてしまったじゃないの。

母乳に関しては、それだけでノイローゼになる人もいるぐらいだし、
母乳育児はやってもやらなくても、どっちも変わらない

って事を看護師さんは伝えてあげて欲しいわね。

退院後、自宅でパニック状態に

このパニックになっていくシーン、
さすが実体験と思ったわ。

何がどのように千夏ちゃんの目に映って、
錯乱していくのかが描かれていて、
非常に興味深い。

本当にちょっとした物、
ミルク缶に描かれた赤ちゃん、
メリー、
カーテンの花柄、
電灯…
こんな何でもない物を見て発狂していくんだけど、
これらの描き方が絶妙に気持ち悪い。

これ描いてる作者さん、
またパニックにならないかと心配になる程よ。

そして、
閉鎖病棟へ入院する事になるのよね。

まとめ

絵の雰囲気が少女漫画っぽいキラッキラした感じの絵だったから、
ちょっと好みじゃないかなと思ったんだけど、
話は実体験だけあってものすごくリアル。

このかわいらしい絵柄と、
重い内容のギャップが凄すぎてより恐ろしく感じるわ。

今この話を漫画にしているって事は、
きっと今は回復して元気に子育てしているのよね。

2巻からは閉鎖病棟の様子が出てくるわけだから気が重いんだけど、
絶対にハッピーエンドになるんだって事を信じて読み続けたいわ。

それじゃあまたね☆

妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~1巻

ペパー
ペパー

上のリンクはヤフーのebookjapanだけど、

分冊版の先行配信は、まんが王国でやってるわ。

次話(2巻)の感想はこちら↓

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